私たちは何のためにこの研究プロジェクトを行っているのか。
始めは、今後ブライダル業界に就職する私たちにとってひとつの糧になるからであると考えていた。しかし、ある時私はその考えが一転する。それは、当事者カップルへのインタビューを行った時である。
この人たちは、私たちが自分の好きなように髪型を、服装を、職業を選んでいるのと同様に、自分のありのままを出せる性別を選んでいるだけなのに、なぜ平等に扱われないのだろう。私たちと同じようにただひとりの人を愛し、幸せな未来を望んでいるだけなのに。私たちと何ら変わりないのに。なぜ。
当事者の方々が紡ぐ一言一言はどれも強い気持ちのこもった言葉ばかりであったが、この言葉はきっと社会的には現在も弱いままであるのだと考えると、やるせない気持ちになってしまった。
そんな日本の現状や当事者の方々の切実な想いを知り、私は
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〜この人たちを笑顔にするために〜
〜この人たちの幸せを守るために〜
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この活動を遂行していくのだと感じるようになった。
そのためには自分自身が学びを得るだけでは何も変わらない。業界に語りかけなければ意味が無い。
ある意味私たちが行っていることは業界に挑戦的な態度を取ってしまっている点もあるかもしれない。
それでも、誰もが幸せになることが出来る世界を作るために。
私たちの活動が何か意味のあるものになれば良いなと思い、最終報告会に向けて走り抜けたいと思っている。