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2023.11.02

私と、社会と、未来を考える2時間

自分自身や社会の課題、今後すべきことが明確になった今回の講座。たくさんの気づきを得ることができ、2時間があっという間だった。


学生のうちに身につけたいと考えているロジカルシンキング。今の私は正直身につけきれていないと思う。物事を考える際は、ロジックツリーを基に思考するように意識している。この方法を取ることで、絶えず考え続けることができる。しかし、自分の考えを話す際、「物事を整理して話す」ということができない。言うべき内容を整理「しながら」話してしまうため、十分に取捨選択ができず結果的にボリューミーになってしまい、本当に伝えたいことが伝わらないことがある。面接やアルバイト中、話しながらも話したいことが頭の中に溢れ、うまくまとめることができず着地点が曖昧になることがある。今回の講座で解決のヒントとなりうる様々な方法を知ることができ、また、グループワークや発表の中など実践練習を行う機会があるため、これらをうまく活かしてアカデミア生のうちにこの力を向上させようと思う。

SDGsは私が大学で頻繁に触れてきた内容である。というのも私の所属している学部が「国際貢献」であり、今最もホットでかつ私たち規模でも貢献できるが多いからだ。専攻している観光学の観点から見ても、持続可能な観光を意味する「サステナブルツーリズム」や地域資源を保全する「エコツーリズム」などSDGsに関連した観光形態が広まりつつある。しかし、私はこの取り組みを学んでいくにつれて、達成するために解決すべき課題があるのではないかと感じるようになった。

SDGs全体の課題としては2点ある。

1点目は「特定の項目ばかりに着目され、項目によっては認知度に差がある」点だ。環境配慮に関する項目は取り組みやすさからも注目されやすいが、それ以外は実施できる取り組みはあるとしても、17つの目標が書かれた画像を見ないと目標と知らない人もいると思う。私の地元である関西ではSDGsの目標が車体にラッピングされた阪急電車が走っている。「SDGs」という名前だけでなくその中身も認知度を上げる取り組みが必要であると感じる。ブライダル業界としては式場やドレスサロンの雰囲気からも大々的に発信できないが、企業サイトや配布資料など目に留まりやすいところに掲載することはできるのではないかと考える。

2点目は「自然災害、感染症など外的要因によって取り組みに支障が出る」点である。この点に関しては未然に防ぐことが難しいため、例えば災害が発生した際に食料不足の地域に迅速に食料配達ができるようなフローを作っておくなどスムーズに対応できるよう用意しておくべきである。これはウェディング業界でもできる準備であると思う。

また17つの目標の中でもとりわけ達成が難しく、課題であると感じている項目は「ジェンダー平等を実現しよう」である。共通認識のある正解がないからである。SDGsの考え方が出てからこれまでの間にもジェンダーの種類はどんどん増えていっている。また、種類という言い方も合っているのか判断できないほどグラデーション化していると感じる。だからこそ2030年までに達成すべきと言われている中で、現在進行形で変化し続けているこの項目の実現は難しいのではないかと考えている。

一方でブライダル業界としてこの課題を解決するきっかけを作ることは可能であると思う。例えば、LGBTQ婚は一部の企業や式場で実施されているが、まだまだ発展途中であると感じる。法的に同性婚が許されていない日本においては認知度もそれほど高くないため、まずは実施企業や会場を広げることで認知度を上げていく必要がある。結婚式に正解がないからこそ、2人で何色にも染めることのできる結婚式スタイルを事業として進めていくべきである。

また、個人的には、ウェディングドレスやタキシードに多様性があってもいいのではないかと思う。私はパンツドレスに関心があり、パンツスタイルのかっこよさに憧れがある。しかし、ウェディングドレスにおいてパンツスタイルは種類も認知度もまだまだだと感じており、タキシードに関しても同じことが言えると思う。ジェンダー平等に向けて直接効果があるわけではないが、ドレスデザインを多様化していくことで、関心を持つ人が増えるというような影響を与えることができると思う。ジェンダー平等実現にはまず人々の考えを変える必要があるが、このような取り組みはその考えを変えるきっかけに繋がるはずである。

今回の講座でこの課題を言語化、共有することができ、自分の考えを深めることができた。しかし、ただ考えているだけでは何も起こらない。考えを深めるだけでなく、目標達成に向けたアクションを起こす必要がある。まずは私の考えを変えるため、ブライダル業界で行われているジェンダー平等に向けた取り組みを調べるところから始めようと思う。

ブライダル業界はもちろん、未来の社会を引っ張る私たちが当事者意識を持って今から動くことが必要になってきていると感じた講座であった。

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