SDGs講座
To Save Lives That Should Not Be Lost
2分に1人、出産中・妊娠中の妊婦が亡くなっている。
約20秒に1人の子どもたちが、ワクチン接種があれば防げる病気で亡くなっている。
2022年、日本で検挙された薬物事犯件数は、12,621件。
東日本大震災の被災地で勉強し続けた私だからこそ、今一度、健康と福祉という観点でブライダル業界の課題について考えてみたいと思います💭
①救命救急講習の受講をブライダルの研修に取り入れる。
ターゲット3.cによると、「保健財政及び保健人材の採用、能力開発・訓練及び定着を大幅に拡大させる。」とある。SDGsの文面では、開発途上国に限定して記載されているが、海外事業を行う企業も増えているなか、すべての従業員が緊急事態の応急処置(AEDの使用など)の知識を所持していることは、結婚式を行うお客様にとっても安心材料になるのではないだろうか….
②利益の一部を途上国へのワクチン寄付に充てる。
3,000円の寄付で、命を奪う感染症、はしかから子どもを守る予防接種用ワクチン98回分に変わる。国際結婚も珍しくないこの時代に、母国の保健環境が良好でない新郎新婦様やゲスト様にとってもわずかだけれど大切な寄付になると思います。ブライダルの企業様の中にも既にCSRのために、社会への寄付をされている企業様もございますが、これがブライダル業界のムーブメントになることが必要だと思ています。婚姻の年齢を迎えるまでに亡くなってしまう子どもたちが世界にはたくさんいるからです。
③引き出物の一つに、「LIFE GIFT」のような防災に役立つラインナップを加える。
結婚式『だからこそ』伝えられる想いがあるように、結婚式は新郎新婦様、そしてご家族やゲストの方にとっても大切な日。
お互いの生に感謝し、祝福する一日だからこそ、お互いの命を大切に想う贈り物が引き出物になればいいのにな…と感じました。
災害はいつ起こるか分からないもの。
3.11の被災地でも、「喧嘩したっきり会えなくなっちゃった…」という声をたくさん聴きました。
もしかしたら結婚式の日を最後に会えなくなる…こともないとは言えません。
今回、SDGsのGOAL3「For Good Health and Well-Being」を企業のSDGs事業として含めているものを探しましたが、残念ながらその数は多くありませんでした。私が思いついたことも、現実味に乏しかったり、国際的な支援というレベルで考えることが出来なかったりしました。
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参照
妊産婦死亡率の傾向(Trends in Maternal Mortality)
公益財団法人 日本ユニセフ協会
公益財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター